【集中とリラックスの循環を活用しよう】
【集中とりラックスの循環を活用しよう】 人生は、毎日を積み重ねていくという循環によって成り立っていると考える ことができます。 そして、毎朝目覚め、仕事をして、夜になったら睡眠をとる、というサイクル で生きているのです。 これらは行動の面から見た、循環という仕組みになりますが、精神面から見た 循環というものもあります。 ところが、この分野のことがあまり重要視されていないのが現代社会です。 ほんとうは、私たちの心の世界も、集中とリラックスの循環ということに注目 していく必要があるのです。 心の不調を抱える人が多いのは、この集中とリラックスのバランスがうまく とれないことが原因の一つになっているともいえます。 1980年代に、女子陸上選手として活躍したイングリッド・クリスチャンセン という人がいます。ノルウェーの人です。 当時、ロンドンマラソンで優勝したほか、トラック種目でも世界記録を樹立し た名選手です。 彼女は、結婚・出産を経験したママさんランナーとして活躍しました。 素晴らしいのは、子どもが生まれてから記録が伸びだしたということです。 彼女の言葉ですが、「今までは、競技のことばかり考えて十分にリラックスす ることもなかったし、レースでは逆に集中できなかった。子どもができてから 練習時間は減ったけど、とても集中できるようになった」そうです。 子育てに時間をとられることで、かえって頭の切り替えができるようになり、 家事のときはレースのことはまったく考えないというのです。 これは、仕事をするばっかりが必ずしもいいとは限らないということです。 仕事をするときは仕事に集中し、リラックスするときはリラックスをすること がとても大切なことです。 リラックスの時間は、無駄な時間ではなく重要な時間であるという認識で人生 を考えてみると、それまでとは違った生き方ができるはずです。 高校サッカーでも、全国有数の学校の中には練習時間を、1~2時間以内の 短時間で行うところも出てきています。 集中とリラックスの循環は、心と体の両方にメリハリをつけることにほかなり ません。 集中力を持続させるためにも、リラックス時間の過ごし方は重要なのです。 (by ハートリンクス)