【自分の弱さをさらけ出せる人をもつ】
【自分の弱さをさらけ出せる人をもつ】 人は誰も自分のよいところ、優れているところを他者に認めてもらいたい、と いう気持ちがあります。 すなわち、承認欲求というものです。 認めてもらいたいとき、ほめてもらえた経験が、子ども時代にたくさんある人 は、のびのびとした性格へと育っていきます。 それが大人になるにしたがい、比較競争の集団や社会にもまれて、心が鍛えら れていきます。 人は長所もあれば、欠点があり、そのバランスの上で生きる方法を学びます。 欠点とは、自分の弱点つまり弱さです。 しかし、いつも強い自分でいられることは不可能でしょう。 弱い自分と向き合うことも、強くなるための条件として必要です。 自分は強いと思っていても、何かの失敗でへこんでしまい、疲れを感じること もあります。 そんなとき、弱っている自分をさらけ出せる誰かがいてくれると、心は癒され ます。 つまりそれは、愛されていることであり、包み込んでくれることであり、安心 を感じるから癒されて、新たにエネルギーを蓄えることもできます。 ところが、自分の弱さを絶対に人には見せたくない、という人もいます。 それは、忍耐力の表れでその人の良さの一つです。 しかし、その忍耐にも緊張が伴い、どこかでリラックスをすることがなければ いけません。 「硬いものほど、もろい」といわれるように、緊張のともなう強さを演じるの は危険です。 自分の弱さをさらけ出せる人がいることは、自分は愛されているということで でもあるのです。 人は愛されていることを実感したときが、幸福のひとときとなります。 また、自分も誰かの弱さをいつでも受け入れることができる存在になること。 これも大切です。 自分の弱さをさらけ出せる相手がいると心強いように、自分もまた相手が弱さ をさらけ出せる人としてふさわしい人間になること。 そのためには、どんな生き方をすればいいか、を考え工夫と努力をすることが 必要です。 長い目で見ると、それがじつは幸せに生きることでもあるのです。 (by ハートリンクス)