【人生は習慣でつくられます】
【人生は習慣でつくられます】 心理学者・加藤諦三氏の言葉から 《幸せになるためには、 自分の人生の目的にそった 習慣を身につけることである》 * * * 習慣はその人の個性のようなものです。 多くは子どもの頃からつくられることが多いようです。 習慣には体の習慣と、もうひとつ心の習慣というものがあります。 どちらも、その人の性格や考え方に影響を与えます。 その意味では、どんな習慣があるかによって、その人の人生を左右するかもし れません。 体の習慣も、心の習慣も子どもの頃の親の教育や家庭環境によっても違って くるものです。 慶応義塾大学を創設した、教育家の福沢諭吉の子ども教育の特徴は、外で遊ば せることでした。 自然にふれさせることが大きな目的だったのですが、もう一つは体を動かす ことで健康な体をつくるのも重要だと考えていたからです。 さらに、家の掃除をさせたり、家事のことなども子どもに分担させていたそう です。 福沢諭吉は教育者という立場で、よい習慣はどうすれば身につくか考えながら、 実践していたわけです。 また、子ども時代の習慣によって人生の基礎をつくった有名な人もいます。 ビートルズのジョン・レノンもその一人です。 彼は、子どものときから本を読む習慣がありました。 そのきっかけとなったのは、彼の家庭環境でした。 ジョン・レノンの両親は不仲だったので彼は、幼少期から叔父夫婦のもとで育 てられました。 四歳をすぎた頃から、叔父さんから読み書きを教えてもらったそうです。 その教え方はとてもユニークなものでした。 毎晩、新聞に書かれている記事を、一音節ごとに読み方を習います。 そして、そのあとその記事を書き取っていくというものです。 後日、ジョン・レノンの友人がこう話していたそうです。 「ジョンが生涯を通じて、新聞をよく読んだのはその癖かもしれない。 彼は新聞を読むことで、ずいぶん歌詞のアイデアをもらったと、ビートルズ時 代に私に語ったことがある」。 ジョン・レノンは、読み書きの習慣があったせいか、おもちゃなどの玩具には まったく興味をしめさなかったといわれています。 そのかわり、本を読むことが好きだったのです。 たとえば『不思議の国のアリス』が特に好きで、物語も暗唱できるほどだった そうです。 このように、誰にでも習慣というものがあります。 行動の習慣というものは、しだいに心の習慣につながっていきます。 この関係が理解できるなら、自分の生き方を選択するときも、どんな習慣を身 につければよいかを考えるようになるのです。 「生活習慣病」というのも最近では当たり前に誰もが話題にします。 もともと「習慣病」という名称は、日野原重明先生が提唱されたそうですが、 のちに別の方の提唱で「生活習慣病」という言葉が生まれました。 今では「成人病」という名称でも呼ばれています。 生活習慣病の原因は、職業上のストレスやその他の悩みからくる思考習慣で つくられるという関係にあります。 体も心も健康になるための生活習慣も、今はたくさんあります。 人生を幸せにすごすための習慣を身につけましょう。 (by ハートリンクス)