【謙虚に反省すると挫折も恵みとなる】
【謙虚に反省すると挫折も恵みとなる】 子どもの頃、「もっと謙虚に素直になりなさい」と言われたことがある方は、 結構多いのではないでしょうか。 謙虚も素直も同じような意味ですが、大人になるにつれこれがいかに難しい ことかがわかります。 人には「自分を正しいと思いたい」という心理があります。 これは、人としてごく当たり前のことで、自分に対して自信を持つことになる からです。 ところが、何かのミスをしたとき、「すみませんでした」と謙虚になれない心 が生まれることがあります。 その理由は、わざとミスをしようとしたのではなく、自分ではこれが正しいと 判断したからです。それが、たまたまミスになってだけのことなのです。 謙虚さや素直さとは、人から注意されたとき、「わかりました」と無条件に言 われたことを認めることだと理屈ではわかっていても、どこかに自分の正しさ をわかってもらいたい気持ちになるのも当然です。 このことから、「自分の過ちを認めることは、勇気が必要だ」ということがわか ります。 アメリカのルーズベルト大統領の顧問官を務めた、ナポレオン・ヒルが次のよ うに語っています。 『謙虚さがなければ、知恵を得ることができない。賢人の最も重要な特徴は 「私が間違っていた」と言えることである。 謙虚さがなければ、挫折や逆境にみまわれたとき幸福と成功の種子を見つけ ることはできない』 進化論で有名なダーウィンは、『種の起源』を書き上げたあと、自分の説につい て考えたそうです。 種の起源に書かれたことは、科学界・宗教界から猛反発が起きるに違いない。 では、自分自身が、進化論の批判や批評をする立場になって自分の説を検証し よう、と思い実行したのです。 そのために15年間の歳月がかったと言われています。 さらに、もう一つは自分の説の弱点を相手から批判批評される前に、見つけ出 しておけば、それがより強固なものになると考えたのです。 つまり、自分は人から批判されて当然だ、しかし批判されても、それを恵みと してとらえよう、と考えたのです。 これは、自分の弱点や未熟さに謙虚な心的態度で考えようとしているのです。 人生上の問題を含め、さまざまな出来事に謙虚で素直な心で対処できる、もう 一人の自分を持っておくことはとても有益なことです。 (by ハートリンクス)