28歳のA先生の象の授業記録(勉強がわかるようになる抽象漢字語の指導)
28歳のA先生の象の指導の記録です。前回のK(今日さん)より、緻密で、これなら児童が分かるかなと感じました。 ・・・・・・・・・・・・・T(A先生)・・・では、もう一つの字です。見たことあるかな?(この象の指導の前に、和の指導をしています。。)板書・・・象を書く。C・・・仏像のゾウだ。T・・・うん?音読みでゾウと読みます。意味は、どんな意味かな?どうやってできたか見れば、意味がわかります。板書・・・成り立ちの図を見せる。(これは、前回、Kが、使った資料と同じもので、辞書の引用です。) C・・・ゾウだ。Tそうです。動物のゾウという意味です。どんな象がいるか?C・・・アフリカ象。C・・・インド象。C・・・アジア象。C・・・象牙。T・・・象牙ってなに?C・・・ゾウの牙のこと。T・・・ゾウにこんなのあるよね。ジエスチャー。C・・・もう出ないゾウ。C・・・あはははは。 T・・・良く知っているね。では、こんな言葉もあるだけど。板書。旅の印象を、作文にまとめた。T・・・読んでみて。C・・・旅の印象を作文にまとめた。C・・・印は、しるしっていう字なんだけれど、なんだろう。旅の印象って?C・・・象がいたんだ。T・・・じゃあ、動物園に行ったっていうことかな?(ここのA先生の返しの言葉が、光っていますね。)C・・・ちがう。C・・・思いでみたいな・・・・。C・・・違う意味があるんだ。T・・・そうです。象には、動物のゾウとは、違う意味があります。象は、大きいものの代償になる動物なので、『すがた』という意味に使うようになりまいした。象には、モノの形や姿という意味があります。(これを板書する)* ここから、本格的に象の抽象語の指導に入りました。この先は、長くなるので、次回にします。ここまでお読みなられて、K(今日さん)の授業が荒っぽっかったことが、良く、分かりますね。28歳でも、これだけのことができるんですね。でもね、この抽象漢字の指導の大切さを感じて、A先生に授業をして欲しいとお願いしたのは、Kたち研究会なんですよ。A先生は、理解をすぐにしてくださって、授業展開をしてくれたのです。しかも、3年生にこれが、できたのですがから、すばらしいですね。A先生が、この日常語・抽象語の指導の大切さを主張するのは、次のようなことからのようです。「漢字の学習が不十分な子」・「いつか分かるだろう」と放っておかれた子は、漢字語が多いい教科書の授業は、外国語で授業を受けているいるようなものです。」A先生は、このように、指導記録で書いています。それから、次のような資料を提示しています。<・・・・・大仏づくりに必要な大量の銅や金、木材などの物資と、作業にあたる大勢の農民を全国から集めさせました。また、高度な技術をもつ朝鮮からの渡来人の子孫を、工事の責任者として任命しました。・・・・>(『聖武天皇、大仏をつくる」-6年生社会・教育出版)* この他にも理科、国語の資料を出しています。この通りですね。ですから、本当に学力の向上を考えるなら、現在のような漢字指導は、考えなおさなければならないのですね。同一漢字を10字書き、そのドリルで終わっているようでは、漢字の力は、ちゃんと着きませんですね。ドリルをいやがらない子どももいますが、中には、拒否反応を起こす子もいます。ですから、研究が必要なんですね。ご訪問ありがとうございます。それが、今日さんの書く力になります。コメントいただければ、なお、うれしいです。 このブログの応援クリックを戴けますと、なお・なお、うれしいです。それは、下記のマークです。一日、1っ回有効です。「一日一回有効のポイントクリックは、更新されないとしても、このページにあるものをクリックしてOKなのでしょうか?(May 26, 2008 12:17:15)」というご質問を戴きました。* はい、このブログのどこで、クリックしても、OKです。ただし、一日一回のみ、有効なのです。よろしくお願いいたします。 人気blogランキングへ 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。上の意見を詳しく書いています。* こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。1セット5過程に基づいた展開になっています。1~6年生まで揃っています。下記の本は、研究会がまとめたものです。絵をクリックしますと、本の概略が分かります。尚、本書は、1~6年まで、各学年あります。各学年の教科書教材の授業報告があり、子どもと教師の表現よみが、CDに入っています。漢字指導研究会第24回 漢字指導法研究会夏季全国アカデミー テーマ : 楽しく学ぶ漢字の指導法 日時 : 2008年8月8日(金) 午前9時~午後4時45分 会場 : 府中グリーンプラザ本館 府中グリーンプラザ (京王線府中駅北口下車2分) >>地図 参加費 : ¥3,000(会場費、資料代など) ◆内容・時程◆ 9:00 開場・受付 府中グリーンプラザ本館 6階大会議室全体会 9:30 開会行事 9:50 国語教育・漢字問題の情勢10:10 漢字教育の基本提案 漢字問題の視点 国語科教育の構造と漢字指導 精選612字の提案11:20 1セット5過程方式の模擬授業11:30 質疑応答11:50 書籍・刊行物の紹介昼食・休憩 分科会 (予想される討議の柱)13:00 小学校低学年分科会 かな文字の学習と漢字指導 小学校中学年分科会 9歳の壁と漢字指導 漢字の学習と抽象概念の指導 小学校高学年分科会 なかまづくりと漢字指導 中学校・高等学校分科会 漢字検定をどうとらえる 非日本語母語話者に対する漢字指導 夜間中学における漢字指導 漢字の精選と漢字教育運動分科会 認識・思考を高める漢字の学習 教科書と漢字学習 特別な教育的ニーズのある子に対する漢字指導全体会16:10 閉会集会 (分科会報告および感想発表・集会宣言)16:45 終了お申し込みは,下記の口座へ参加費¥3,000をお振り込み下さい。※通信欄に参加者氏名・連絡先を御記入願います。郵便振替口座 00120-2-166984名義人 国字問題研究会