★ 立夏が過ぎて、いよいよ夏の候。隣家はどうなる?
♪ 揖斐川に立夏の風のひかりあり麦の穂ゆれてきらめいてゆく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ とうとう隣家が売りに出されたようだ。主が高齢となり管理が出来ないという事らしい。下見に来る人は多いもののまだ買い手がないとのこと。弟さんが代わりに家財道具を整理したりしていて、時どき来ては下見の客の対応などもしているらしい。 どうなっているのか気になっていたので、丁度来ていた弟さんに二階から声を掛けた。それであらましが分かったというわけ。彼は小3から小6まで住んでいたらしく、私がここへ来た時にはすでに引っ越していて接点が全くなかったことが分かった。存命だったお祖母さんのことや、2年ほど住んでいた娘さんの子供(3-4歳のころ)にカミさんがピアノを教えていたことなど、上と下との塀越し対話。 歳を聞けば私とおなじくらいだと言うので確かめたら、四軒先の長男と同級生で61歳だという。ずいぶん若く見られたものだ。「夜目、遠目、笠の内」ということばがあるが、10mほど先の大仏を下から眺めた風で、ちょっと違った印象を受けたのだろう。 昨日も人が出入りしていて、不動産業者が興味を持った客を連れて来ていたようだった。2,000万という声が聞こえたので、それが売り出し価格らしい。家は古い平屋(蔵もある)で価値はゼロに近いだろうが、庭は整備されているし、かなり広い。土地代だけでそのぐらいの値になるのだろう。 細い路地で車が入れないことと、玄関が名鉄の線路わきにある。すぐ横を電車が通ればかなり喧しいというところも大きなネックで、建て替えもかなり手間がかかることを考えると、なかなか買い手は付かないかも知れない。 悲しいかな、直ぐ傍にある放置家屋の仲間入りをする運命かもしれない。 ここのお庭の恩恵を受けている我が家としては、誰かが住んでくれないと荒れ放題になってしまうので、そればかりは回避できないものかと気になるばかり。木は伸び放題になり、草が生い茂っては広い庭がかえってアダになる。ハクビシンなど入り込んでは堪らないし、やぶ蚊の巣になっても困る。 雨上がりなのにカラッとした爽やかな風が吹き、さぞ強かろう紫外線を含んだ五月の陽射しが樹々の葉を照らしている。先日行った揖斐地方の麦畑が思い起こされる。生まれ故郷の茨城県にも麦畑があって、ストローの語源でもある麦のあの特徴的な茎と穂が意味もなく好きだった。 小満の頃になるといよいよ麦秋が近づき、やがて刈り取られて夏野菜の栽培に取って代わられる。麦畑はやや寒冷な地でしか見られないので、そんな風景に出会うととても懐かしい。 大きな事故もなく無事に終わった10連休。連休明け初日の朝、会社ではエンジンが温まるまで少し時間がかかるんじゃないのかな。