★♡ スカッとしない秋 カフェで2時間ダべリング
♪ 高齢の有閑マダムと二時間の時を止めおる帆季カフェテラス 未明にかなりの雨が降った。相変わらず天気が不安定で秋らしい天気がやって来ない。 22日、九州では断続的に雨が降り続き、宮崎県では「線状降水帯」が発生し「記録的短時間大雨情報」の発表。明日23日の日中は近畿から北海道まで断続的に雨が降り、局地的に激しい雨や雷雨。風も強まり、荒天の恐れとなる。 この時期にまだこういう状況が生まれるのは、相変わらず気温が高く、水温も高い状態が続いているためらしい。海面水温北太平洋はまだ30℃もある。海面水温平年差日本近海は平年よりかなり高い。 まだ海は夏のままだ。水の温度は簡単には下がらないという性質のうえに、連日の高温で冬眠できない熊みたいになっている。台風20号発生ベンガル湾にはサイクロンが発生している。また、米国国立環境予測センターは台風21号の発生を予測している(大して発達はしない模様)。(クリック拡大) 20号もかなり複雑な動きをするようで、予測コースのラインが折り重なっている。南シナ海まで進んで向きを東に変え、その後温帯低気圧となって日本列島に影響を与える可能性がありそうだとの予測も。 昨日も用事があって短歌の会のリーダとHOKIカフェテラスで待ち合わせ。平日の2時ごろだというのに満席で、待たされるなんて思いもしなかった。30分ほど待っただろうか。席に着いて珈琲を飲み始めたところへ、彼の人もちょっと遅れてやって来た。高い位置に見慣れない、変わった配管が・・ ケーキを食べたいというので「ここのは大きいので食べきれないかもしれませんよ。先日、カミさんが友達ときてケーキを注文したのは良いが、食べきれなかったと言ってました。」 それでもいいと「マロンショートケーキ」1つ注文。 運ばれて来たのがやっぱり大きい。ウェーターに半分に切ってほしいと頼み、1つの皿に切り分けたものを持ってきたが、二人で食べるのでと皿をもう一枚持ってきてもらった。それで、切ったケーキの半分を皿に移すのがむずかしい。で、今度は「お皿に乗せてください」と調理場に持ちかえって乗せてもらったり・・。 “なんとも面倒な客だなぁ” と思われたことだろう。 医者の奥さんで何不自由なく育った有閑マダムに、「田舎町では何でも量が多くないとダメなんです。大きいことが良いことなんですよ」と説明する。 「そうなの?」とか言いながら、一応納得したようなしないような・・。 おしゃべりが始り、食べる暇もないくらいの話し好き。マロンクリームがたっぷり乗って美味しかったが、半分のケーキがなかなかなくならない。 私も栗が大好きなので美味しかったが、半分でちょうどいい量だ。 皿を下げに来たので、「やっぱり半分でちょうどよかったね。」「年寄りの私たちには大きすぎるけど、ここは若い人が多いのでその大きさが人気なんでしょう?」笑みを浮かべながら、「そうなんですよ。」と、さもありなんの返事。 馬場あきこ氏(1928年・昭和3年1月生まれ)とはとても気が合うらしく、性格もよく似ているようだ。「かりん」の裏話がしたいようだったが、本人も話すの少し気が引けたのか、なんとか自重。他にいくらでも話すことがある。私ともよく気が合うと思ってくれていて、普段話せないことが話せるのでとても楽しいらしい。 歌を始めるきっかけはひょんなことから、短歌研究会「さわらび」を立ち上げた高齢の女性(安藤さん)に "メンバーが足りないので名前だけでもいいから入会してほしい" と「かりん」に入会を頼まれたんだとか。それが50代で、短歌など全く興味がなかったというから面白い。 「さわらび」を受け継いでから以降、馬場あきこ氏の夫君「岩田正氏」が毎年1回の講演を続けてきて、氏が亡くなってからは馬場あきこ氏が来てくれていたらしい。そんな歴史のある短歌の会だがコロナ禍でそれも途絶えてしまい、今は高齢化もあり細々と続いている状態だ。 私も無口のくせに話し好きなので、貴重な話が聞けるので楽しくお相手をしている。高齢の有閑マダムと話しをする機会など過去にもなかったし、未来にも無いだろう。もちろん短歌についての話しもいろいろし、いい勉強になりました。 80過ぎと75歳の男女が喫茶店で2時間も喋っているというのは、ちょっと異常な風景かも知れない。 ふと周りを見るとお客はパラパラといる程度で、ずいぶん時間が経ったことを思わせる。結局この日も2時間、休みなく話していたことになる。