□ 常滑市議会を傍聴
♪ 競艇の次は空港 財政の苦労せず来し空疎な議会 常滑市の市議会定例会義・本会議の傍聴に行ってきた。議員数17名のこじんまりした議会だ。57,000人強の人口の街で競艇で潤っていたのが衰退し、今は中部空港のお陰で成り立っている。 市議会を傍聴するのは初めてで、地元知多市のものさえ行ったことがない。(ちなみに知多市の人口は84,000人弱で、議員数は18名となっている) 知人の女性議員が孤軍奮闘している、アナクロの頑迷議員がことごとく邪魔をするので辟易しているという議会で、一般質問をするというのでその様子を見に行ったというわけ。 一人60分の持ち時間に、先ず演壇で一通りの質問をしたあと、それに対する行政側の責任者が答弁をする。そしてその答弁に対しての更なる質疑を質問席で行ってゆく。NHKの国会中継で、あの安倍総理が余計なことを長々としゃべって時間を浪費し、持ち時間を食いつぶす様子を何度も見せられているので、地方議会もさもありなんと思って見ていた。拡大します 新しくできた市民病院の運営状況とそのずさんな経営を追求するという内容の質問に、さすがに事務局長、病院事業管理者ののらりくらりの答弁で持ち時間を食われ、他の3つの質問は尻切れトンボで中途半端なものとなってしまった。 市民病院は令和7年4月に、半田市と経営統合されることになっている。この議会が置かれている市役所も老朽化が進み、市民病院のそばに建設中の新庁舎が3月に完成していて、令和4年1月4日(火)の開業(窓口業務スタート)に向けて準備が進んでいる。新庁舎議場は、外観のトレードマークが吹き抜けとなった円形だ。この議場は良いね!最高だ。 車座になって座ることで、全員がお互いの顔を見ることができる。そして、傍聴席が議員席・執行部席とほぼ同じレベルで一体感を感じる作りになっている。今までのものとは雲泥の差がある。議員の顔がしっかり見えるのはいい。その顔の表情でその人が何を考えているかの一端が読み取れる。 海千山千の連中を相手にするのは男でも大変なのに、たった一人で戦っている彼女をいかに応援するか、こちらにも策が求められる。ただ住んでる市が違うので直接的なことはしにくいという歯がゆさはある。住んでいる行政区を超えたところで横の広がりをもって、ブレーンなりチームを作って施策を練っていく必要がありそうだ。そういう意味で、私にできることが果たして何があるのか。 国会の縮図そのものの地方議会。半分以上の9名の最大会派が、自民党(党員一人)が牛耳っている。どこぞの市議会議員が、先の国選で候補者に金を出せと脅したことがばれて、マスコミを賑わせている。立場を利用して甘い汁を吸い、既得権にしがみつき、利権を抱え込んでその地位を離そうとしない。 そういうことがだんだん出来なくなりつつあるものの、読売ジャイアンツが弱くなったように、自民党に対抗できる勢力が生まれるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。 地方が、下から自民党の牙城を崩すことができなければ、下克上は成り立たない。一般市民の正当な価値観と本当の民主主義が、じわじわと広がりつつあることを信じたい。