★ ピュアで素直な猫が鳴いてる
♪ のどを鳴らししっぽを使って意思表示ことばの要らない猫になりたい 昨夜もアランがベッドにやって来た。私が行くのをどこかで今か今かと待ち構えていいるようだ。ベッドに上がって本を読み始めると、さっそくやって来てベッドに乗ってくる。そして、足元に凭れるようにして寝転ぶ。その時の様子がとってもかわいいのです。 小さな声でニーンとかフャーンとか二言三言何か言っている。独り言のようでもあり、何かを伝えたいようでもある。「うれしいなぁー」とか「じじが好きー」とか言ってるのかもしれない。ことばにうまく翻訳できないのがもどかしい。 そして眠る体勢に入ってしばらくの間、聞こえないほどに小さくぐるぐるぐるぐる喉を鳴らしている。ハッキリとごろごろして “嬉しいんだよ~” と意思表示する猫だがそんな風でもなく、リラックスした気持ちがそのまま出ているという感じ。それがなんともいじらしい。 谷崎潤一郎が “猫のしっぽが欲しい” というのを読んで、なるほど “言葉でわざわざ言わずとも、チョイとしっぽで意思表示できる” というのはとても便利だと同感したものだ。それと同じように、こんな風に “しぜんな感じで” 喉を鳴らして、いまの思いを表現できるというのはとてもいいと思う。 言葉を持たないがために身に着けた、ネコ科に特有の意思表示。人間にも有ったら、もっと素直に楽に生きられるような気がする。ネコがうらやましい。 最低気温の予想がけっこ高かったので、どうせ途中でいなくなるだろうと思っていた。ベッドに入った11時ごろは14.7℃あって、最も下がったのが2時。その時点で15.1℃もあった。 案の定いつの間にか居なくなっていた。夜中に行動する時もあるので多分、3時ごろにはもう居なかったんじゃないかな。 5時ごろになって「はらへったよ~」とエサの催促に来た。目が覚めていたのでそのまま起きてしまった。いつもの様にPCのそばにやって来て、しきりに何かを訴えている。ただ甘えたいだけでもなさそうだが何を言っているのか分からない。 ごろんと横になったりするので、背中を撫でてやれば、前脚(ポー)の先を伸ばしたり握ったりして喜んでいる。 でも、どうも違う何かを訴えているようで、いつものぐるぐる回しをやったら起こって噛みついてきた。便秘していて落ち着かないこともあるので、そっちの方かも知れない。 ネコ語を理解するのは至難の業だ。まだ、四十雀の方が分かりやすい。バウリンガルは講評なのにミャウリンガルは酷評が出ているほどのものらしい。2004年だかに発売されたミャウリンガルは、当時でも8,000円もしたらしくその割に程度が低かった。 その気になれば今なら、ディープ・ラーニングでかなりの精度のものができそうな気がするが、単価的にペイしないのかもしれない。 まあ、相容れないまったく別の生きものなので、お互いが分からないまま方が良いのかもしれない。分からないからこそ斟酌もするし、思いやりも生まれるというもの。