〇 知多市市長選挙 現職への対抗馬が・・
♪ 彼岸花ヒゲを揺らして吾を招く見ない振りして通り過ぎゆく 知多市の市長選挙が9月26日に行われる。3期目を目指す現・宮島市長と、過去に2期市議を務めたことのある無職の新人・加藤氏の二人が立候補している。何故、加藤氏が立候補したのかは全く分からなかった。市政や市長に対する疑義や不満が有ることはYouTubeなどで訴えているので分かるけれど、現職に勝つ見込みはほぼゼロに近いと思われるのに、それを超えたところの何かがあっての事なのでしょう。何かの企みを持っているかのように、地中からいきなり茎をのばしてこちらの胸の内を見透かすように咲く彼岸花。 供託金が、市区長選挙の場合は100万円円掛る。有効投票総数の10分の1以上を獲得しなければ没収されてしまう。前回、2017年9月24日の知多市長選挙の投票率が38.5%で、有権者数が69,311人なので、投票数が26,684票ということになる。この1割の2,668票以上を取らないと100万円が没収されてしまうわけだ。 その上、供託金没収点を下回った場合は、選挙公営による公費負担の一部を受けられなくなる。《 選挙運動用自動車の使用(公選法141条7項)、はがき・ビラの作成(同142条10項)、看板・ポスター等の作成(同143条14項)、演説会用の立札等の作成(同164条の2、6項)など 》を自費で賄わなければならなくなる。 それを見越して、加藤氏はそういう部分に一切お金のかからない方法で選挙活動を行っています。このポスターもその典型的なもので、10枚ほど貼ったと「ツイッター」で述べています。こんな手があったとは・・ 「岡田越地事件+選挙公約」として提出されたものに合わせて、活動している事柄を網羅したものがアップされています。 「選挙公約」1,デジタル化の基本、マイナンバーカードの取得を進める。2,毎月1回のライブ配信で行政の情報を市民に伝える。3,支所を復活して、オンラインで本庁と同じ対応ができる所とする。4,地域アイデンティーの再構築、市内の歴史を地域ごとにひも解く活動を育成する。 知多市史をデジタル化して、地域アイデンティーと連動して盛り上げる。5,多発する災害に対処できる危機管理センターを中央図書館ビデオスタジオに設置する。6、一般吏員の職員は、緊急事態に対応できる体制に随時移動する。7,部長を全員解任し、副市長2名を公募する。8,行政のデジタル化推進副市長1名。9,行政全般を把握するライブ配信担当副市長1名。 立候補者の政見放送としてのビデオで、選挙公約の内容を詳しく述べている。これを見るとなぜ立候補をしたのかがよく分かる。良く分かるけれども、知多市の横暴に対して戦っている自分の存在を誇示するためのものにも思えてしまう。 加藤氏にとっての生き甲斐でもある、コンピュータやビデオなどの得意分野に特化した生活そのものの延長線上にあって、不正を許せない正義感とそれを糾弾する活動と相まって、100万円をつぎ込むだけのことはあると確信しての事のようです。知多市役所 前回の市長選でも対抗馬がおらず無投票になるのを阻止するために、共産党の元市議の黒川氏が立候補しています。宮島氏が26,684票の内の1万8702票を獲得し、僅差で再選を果たしています。無投票はよくないので、対抗馬が出ることは大いに意味があることです。 今回、既成のやり方ではない方法でやっているようですが、活動の輪をもっと広げてやればそれなりの票は集められるかもしれないのに、それを全くしようとしない。何か後ろめたを感じているのでしょうか。人を信用できないということなら孤軍奮闘するしかないわけですが。「“虎穴に入らずんば虎子を得ず” ええーい!つ込んで行け~!」と、他人を巻き込んでいくという風にはならないようで・・*追記 選挙結果 投票率は過去最低の32.73%、有権者数6万9,143人。保守相乗りの現職が18,714票で当選し、加藤候補は3,371票で、得票率15.2%。これは凄いことだと思います。選挙の二輪車