★☆「ジャネーの法則」
♪ はや九月残り三割三分三厘ジャネーの法則憎たらしかり 1か月が、新幹線の窓をよぎる電柱のように過ぎ去っていく。「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」。歳を取るにつれて自分の人生における「1年」の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じる。「ジャネーの法則」というらしい。三田キリスト教会より 1歳の時に感じた1年を1/1とすると、2歳の時の1年は1/2となり1歳の時の2倍速く感じるようになる。二十歳のころに比べると、私の1年は20/75の早さで過ぎていき、1年の体感時間は5日でしかない。 しかし、この数式自体には科学的な根拠はなく、主観的時間は個人によって大きく違ってくる。【ジャネーの法則】19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案。甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。 私の感覚だと、ある時点を境にしてその先から急速に1日が早く短く過ぎていくような気がする。 若い頃は過去が短く、未来が長い。歳をとるにつれてそれが逆転していく。 スタートから未来に向かって上り坂を進んでいき、峠に差し掛かる。そこを境にして下り坂を進むことになる。 ゆっくり長い過去を積み重ねてきて峠に差し掛かってからは、短い未来の急な下り坂を進むことになる。 当然下りは速度が上がって進むスピードが速くなるというわけだ。イメージ図 人によってその頂点に差し掛かる時期が違う。また、いつ頂点に立ったのかは分からず、気付けば下り坂を下っていたという感じ。 日々を必死で生きている間は濃密で長く感じる一日が、リタイアして自分の時間ができるようになると、コマ落としのように時間の密度が薄くなる。 タイパでDVDを見ているような感じと言えるかもしれない。 昨日の夕方の空は変化があって面白かった。 自宅の周りは家が建ち並び電柱が立ってしまい、窓から大きく広がった空は見えなくなってしまった。一歩出れば広い空間が広がっているので、こうして雲を眺めることができる。 今朝は、湿度が高いもののピーカンに近いやや薄い青空が広がっている。陽が高くなるにつれて湿度も下がっていき、昼には青空が広がってくるようだ。