◇ 朝顔とメダカ
ランキングに参加してみました♪ この星の生きもの係り片隅に共助公助のなきものたちの 二日前から義弟のアランは爺さまの布団で寝るようになったらしい。 夜中に外から帰って来て、さっさとベッドに乗って寝てしまう。爺さまがどれだけ迷惑しているか、あいつには想像も出来ないことだろう。寝返りもまともに出来ず、足も延ばせない。 それも爺さまが寝入っているときに、開いているスペースに嵌まり込んで占拠してしまうという、問答無用の狼藉だ。あいつには配慮とか遠慮というものがないので困る。 昼間は婆さまのベッドで寝るのに、なんで夜だけ爺さまのところに行く? あいつは夏の間、薬は副作用も有るので体が小さなアランには使いたくないと、毎日、婆さまが梳き櫛でノミ取りをしていた。そのノミも、時期が過ぎて居なくなったのでいいようなもの。 妙に寂しがり屋で甘えん坊なもんだから、ちやほやされて何かとお世話になりっぱなしだ。僕みたいに我慢することも覚えないとなぁ。 爺さまは今年、張り切って朝顔を咲かせようと楽しみにしていたど。色んな種を集めて、数か所に苗を植えて見守っていたのに、まったく咲かずに葉ばっかりが茂って花が無い。そりゃあもう悲惨で見てられない。 遅ればせながら咲くには咲いたけれど、植えてある場所によっては未だに咲かないまま。ガッカリして天を恨んでいるのが、猫から見ればままあ滑稽というか。 どの種がどんな花を付けるのか分からないまま、適当に種の大きさと形で分けて蒔いていた。几帳面な割にやってることは大雑把な爺さまだわ。葉っぱを見て仕分けし、植付をしたはずなのに思ったようになならなかったみたい。 同じ場所のでも、日にちが経つと花の色が変わっているのが不思議で、写真ばかり撮っている。 こんなんじゃ、次の年も種を仕分けて蒔くなんてできゃあしない。 肥料が多すぎたらしいことに気付いているので、来年はこんな悲惨な事にはならないんだろうか。けどどうだか、飽きっぽいところがあるから、もう懲りて “朝顔なんてやーめた” って言うかも知らんし。 狭い庭に色んなもの植えちゃって、猫が寝ころんで “まったりする“ようなスペースが全くないのには閉口する。猫だって家族なんだから、こっちの意見も聞いてほしいもんだわ。 庭で背中を土まるけにしてゴロンゴロンするのが楽しいのに、砂利なんか敷いちまって猫権蹂躙ってもんだ。葡萄の木が無くなって空が見えるようになったのは嬉しいけどね。 最近、メダカを飼うようになって庭が余計に狭くなっちまった。手こね鉢にそれぞれ「幹之メダカ」と「楊貴妃」を入れてあるだけだったのに、それぞれの稚魚を貰って、おまけに「黒メダカ」の容器も増えている。 爺さまが孵化した稚魚が全部死んでしまったのは、水温が上がり過ぎたことが原因らしい。上手に育てた弟の奥さんは、家の北側の朝日しか当たらないところに置いているらしい。 最初に貰ったお茶屋さんのお爺さんも、大き目の水槽にヨシズを掛けて暗くしていたのはそういう理由だったらしい。 北側に良い場所があるので、来年はそこで孵化させてやろうと目論んでいる爺さま。おいおい、そんなに増やしてどうする。三種類とも貴重なメダカたち。売ろうと思えば売れるかもしれない。楽天で【日本黒めだか】20匹セット7,700円なんていうのが出ているようだけど、通販は無理。口コミで欲しい人に譲ってあげるというところだろうか。 でもなあ、金をもらうと責任も発生するしなあ。爺さまは人が良いからタダで上げちゃうんだろうな。猫のあっしには、まったく関わりのないことでござんす。お帰りの際にポチっと クリックお願いします