ルーティン — 普段通りの当たり前のことを
「目の前のことを積み重ねていくことで形になる」。ラグビー日本代表の五郎丸歩選手が4年後のワールドカップを見据えて語った言葉が印象に残る。チーム全体の血のにじむような厳しい練習とともに、彼がキック前に見せる独特のポーズも注目を浴びた。ルーティン(決まった動作)を自分に積極的に課すことで、ゴールへの集中力を高めていくという。大リーグのイチロー選手が打席前に行うルーティンも有名だ。素振りとストレッチを組み合わせた一連の動きに丁寧に取り組む。休養日もトレーニングに余念がない。彼は「特別なことをするために、特別なことをするのではない。特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」と話す。普段通りの当たり前のことを、日々やり続けることは並大抵のことではあるまい。【北斗七星】公明新聞2015.11.17