大将軍の信心
「信心」が燃えていれば、全宇宙がその人を守る。「必ず心の固きに仮(よ)りて神の守り則ち強し」(妙楽の言葉)大聖人が繰り返し、引いておられる一句です。「信心の強さによって、諸天が守る強さが決まる」と。信心している人間が「大将軍」になれば、その家来である諸天善神が、元気いっぱいに働く。将軍が――信心が弱ければ、家来は働きません。「つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし」(御書1124P)です。諸天善神は、広宣流布に「いちばん戦っている人」を、「いちばん大切に」守るのです。 ◇(諸天に頼ったり、すがったりするのでは)弱々しい惰弱な人間をつくってしまう。それでは何のための信仰か。「強き信心」とは、一人立つ精神です。大聖人が「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」(同232P)と言われた。諸天の加護などいらない、命をも捨てようという、その信心にこそ、厳然と諸天の加護があるのです。広宣流布のためなら、何もいらない。その信心に立てば、一切が必ず開けます。仏法は勝負です。勝たねば無意味です。(『池田大作全集』第31巻<法華経の智慧>438P)【「乙御前御消息」学習のために】08・10・1創価新報